徳島県農業会議/農業雇用改善事業「農の労務管理ガイド」
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農の労務管理ポイント
 /農作業事故と労災保険制度

農作業事故と労働安全・衛生管理

●農作業事故の原因と防止策

1.農作業事故の発生率が高くなる理由

これまで見てきましたように、農作業事故件数は一向に減る気配はありません。農作業事故の発生率が高くなる理由として、以下のことが考えられます。

@農業者の高齢化

農業従事者の高齢化が進行し、基幹労働力を高齢者が占めるようになってきたことが背景にあります。高齢化による身体機能低下、判断力の衰えが事故と直結します。
以下に、加齢による心身機能の低下をレーダーチャートに表しましたので、ご覧下さい。

A農業機械の大型化・高性能化

最近の農業機械は、次第に大型化し・高性能化しています。当然スピードもでますので、それだけ重大事故の危険性が高くなります。

B兼業農家の増加

また、兼業農家の増加によって、土・日の休日作業や天候の影響による”急ぎ”の作業が焦りとなって事故につながりやすくなります。また休日作業による疲労の蓄積、機械作業の”不慣れ”によって、事故発生率はさらに高くなります。

C危険な農作業現場

加えて、中山間地域の傾斜地、進入路が未整備など構造的に危険な現場では、バランスを崩しやすく事故の危険性が一層高くなります。

加齢による心身機能の低下

加齢による心身機能の低下

加齢による心身機能の低下について、レーダーチャートで表しました。

20歳〜24歳層を100として、55歳〜59歳層との相対割合を比較してみると、年齢が高くなると、視力、平衡機能、とっさの判断力等の心身機能は低下することがわかります。とりわけ、「視力」は37%低下し、「判断力」は23%低下します。「平衡機能」に至っては、52%も低下します。これらのことから、自らの体力が、若い頃とは違うという自覚をした上で、余裕を持った作業を心がけることが大切です。

2.農作業事故は、以下の4つの災害要因が絡み合って起こります

以上のような理由から農作業事故の発生率が高くなりますが、実際に事故の直接の引き金になるのは、以下のような災害要因が絡み合って起こります。

(4つの災害要因)

@安全衛生管理上の欠陥

作業現場の安全改善や作業内容上の危険防止等に対する経営者の安全衛生管理上の欠陥

A不安全・不衛生な行動

ヒューマン・エラー(「思い込み」「誤った判断や動作」「聞き違い」等の人為ミス)による運転の失敗等、安全装置の無効化、保護具・服装の欠陥、危険認識の放置等

圃場入り口B不安定・不衛生な状態

傾斜地や高い所、狭い所、厳寒、酷暑などの不安定・不衛生な作業現場

C欠陥機械・欠陥施設(直接要因)

整備不良の機械や施設、例)安全フレームのないトラクター等が起因

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