徳島県農業会議/農業雇用改善事業「農の労務管理ガイド」
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農の労務管理ポイント
 /農作業事故と労災保険制度

農作業事故と労働安全・衛生管理

●労働安全・衛生管理の取り組み

1.農業経営者が行う安全・衛生管理の主なポイント

農作業の機械化が進展する中で、農作業事故を防ぐ安全・衛生管理が一段と重要です。
農作業者の命を守るため、安全・衛生管理の取り組みを徹底しましょう。

@始業前5分間の安全ミーティングに取り組んでいるか
A安全で快適な農作業方法の改善に努めているか
B作業の段取りや、作業手順の安全化に取り組んでいるか
C作業者を適正配置しているか
D危険予知の指示を具体的に出しているか
E機械設備の安全点検に努めているか
F作業環境の改善に努めているか
G安全衛生点検に努めているか
Hヒヤリ・ハット等の事故情報から教訓を得ているか
I農作業者の安全衛生意識のレベルアップに努めているか

2.危険を予知して見えない事故要因を取り除く

@危険予知(リスクの発見)
 農作業事故の事例やヒヤリ・ハット事例を基に見えない事故要因を発見する
  ↓
A見えない事故要因を取り除く
 圃場への進入路の改善など作業環境の改善、農業機械・施設の整備する等
  ↓
B農作業事故の防止
 直接、事故要因を取り除くことで事故防止につながる

ヒヤリ・ハット事例(経験)の発生

労働災害における経験則から、1つの重大な事故の背後には、同じ原因で29件の軽い事故と、300件のヒヤリ・ハットの事例が発生しているといわれています。

これをハインリッヒの法則(1:29:300)といいます。

参考)この法則名はこの法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ(Herbert William Heinrich)(1886年 - 1962年)に由来しています。

ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが、アメリカの損害保険会社にて技術・調査部の副部長をしていた1929年11月19日に出版された論文が法則の初出である。

ヒヤリ・ハットの事例

ヒヤリ・ハットについて、地域の皆で話し合い、互いにヒヤリ・ハットの事例を共有・認識することが、農作業事故の未然防止に繋がります。

ヒヤリ・ハット事例のアンケート調査結果

3.農作業安全に必要な知識・技術を習得する

@作業前に、これから取り組む作業で予想される危険箇所の「見える化」を考えるとともに、必要な知識・技術を習得する。
 ↓
Aヒューマンエラーの減少とスムーズな回避行動が可能となる。
 ↓
B農作業事故の防止と被害の軽減につながる。

(参考)農作業安全サイトへリンク

  農林水産省−農作業安全対策コーナー
  農業・食品産業技術総合研究機構−農作業安全センター
  動画で見る危険作業事例(農作業安全センター)
  農作業事故 ここがポイント(社団法人日本農村医学会)

4.労働安全・衛生管理の取り組み

(1)労働安全衛生教育の実施

労働安全衛生法では、経営者(使用者)の労働者に対する安全衛生教育の実施、健康への配慮義務が規定されています。

特に、農業では農業機械や農薬を利用するなど、危険を伴う作業がありますので、労働者を雇い入れた場合や作業内容を変更した場合は、経営者(使用者)はその業務に関して、以下のような安全又は衛生のための教育を行わなければなりませんので、留意する必要があります。

労働安全衛生教育の内容

教育の内容 実施する上での注意点
@機械・原材料等の危険性・有害性及び取り扱い方法 ・どんな機械や有害物があるか、職場毎に示す。
・使用する機械や有害物による災害事例、作業標準等を教育資材として使用する。
A安全装置・有害物抑制装置又は保護具の性能及び取扱方法 ・安全装置の使用が法令で義務づけられているもの、安全装置を使用しなければ危険であるものを教える。
・職場ではどんな安全装置や有害物抑制装置を使用しなければならないかを手始めに、その性能と取扱方法を現物に即して教育する。
・職場で必要となる保護具の種類を明示し、特性や取扱方法を説明し、現物を使って保護具を使用する実習を反復して行う。
B作業手順 ・現場の実作業のうち、職種や職場に関係なく全ての作業者にとって必要となる基本的、共通的な作業を選び、作業手順の具体例を教示する。
・作業手順の定め方を理解して貰うため、職場で実際に行っている基本的な作業を例に、作業手順書を使って作業手順を組み立てる演習を行う。
C作業開始時の点検 ・作業開始前点検を行うべきものを説明した上で、共通的なもの(日常点検や共通的な機械など)について、実際に点検してみる演習を行う。
D業務に関して発生する恐れのある疾病の原因及び予防 ・職場にどのような有害業務があるか、その業務を行うに当たって、どのような疾病の発生に注意しなければならないか、十分に説明する。
E整理・整頓及び清潔の保持 ・4S(整理、整頓、清潔、清掃)のチェックリストを使って、職場を点検する実習を行う。
F事故時等における応急措置及び避難 ・応急措置の方法については、事前に十分な説明をするとともに、止血法や人工呼吸法などは、材料を用意して、全員が体得するまで念入りに実習する。
・退避場所や退避経路を覚えさせると共に、退避経路を常に整理整頓しておく。
Gその他当該業務に関する安全又は衛生のために必要な事項 ・偏食、過労、睡眠不足などは健康を害する原因となる。規則正しい生活を送ることや、毎日の自己の健康管理の重要性を教える。
(2)労働安全・衛生管理の取り組み例

農業経営者として、農業労働安全と衛生管理に取り組まなければならない事項について例示しましたので、実践しましょう。

@オーバーワークはしない・させない
A農作業の段取り・作業手順を考える
B危険な作業はしない・させない
C作業開始前の危険予知訓練を実施
D雇用者から事故防止の意見を聞く
E農業機械・施設の安全点検を実施
F農作業中の不安行動を回避
G保護具の着用と安全点検の実施
H農薬は保管箱に入れ鍵をかける
Iストレス解消
J健康管理対策
K運転中の携帯電話の禁止
LJAや行政機関との連携
M事故防止の情報収集
N従業員には安全衛生教育を徹底
O労災保険に加入する
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